Serial Foreigner

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ベルリンのスタートアップ「Clue」を取材して感じたこと・「多様性」が考慮されているアプリとはなにか?


 

先日ベルリンに拠点を置くスタートアップClueを取材し、そのデザイン思想についてこちらの記事で紹介しました。

排卵期予測アプリ「Clue」がデザインにピンクを使わない理由

予想を大きく上回る反響があって、自分でも驚きです。そして、「ユーザー中心のデザインとはなにか」について改めて考えさせられました。

この記事はかなり多くリツイートやソーシャルブックマークをいただき、読んだ方からのコメントにも一部目を通したのですが、フィードバックの大半は、Clueのデザインに対してポジティブに捉えているものでした。

こちらは、はてぶで見かけた男性ユーザーからの感想です。(私が引用したツイート)

こんなコメントもありました。

改めて考えさせられたのは、「ユーザー中心のデザイン」というときの「ユーザー」とは誰か、という点です。デザイナーのマイク・ラビーンさんが Fast Company上で書いていたように、こうしたアプリに関心があるのは女性だけではありません。(もちろん生理サイクルや体調を入力するのは女性ですが、その内容を知りたい、理解したいと感じるパートナーは多いはず。将来的には、パートナーとの情報共有機能が追加されることだって、考えられるわけです)

ラヴィーンさんが書いているように、こうしたアプリをデザインする上では、特定のペルソナを設定することは賢明ではなく、逆に「いかに多様性」を実現するかが重要になるのだと思います。女性らしさを重んじる女性、そうではない女性、20代前半の女性、40代前半の女性、妊娠したい女性、したくない女性、そしてパートナーの男性/女性と、ユーザーとなりうるあらゆるセグメントにとっての使い心地の良さを実現する必要があります。

そういう「多様性」を深く考慮しているという点で、このClueのヴィジュアルデザインは秀逸なのだと、改めて感じました。そして、このアプリが生まれた環境、つまり社会や職場といった環境の在り方も、少なからずアプリのデザインに影響を与えているのだと思うのです。

たとえば、デザイナーの男性がオープンに女性スタッフに対して意見を問い、その意見を尊重するという関係性が築かれているという点で、Clueでは男女のメンバー間にもオープンでフェアな関係が構築されていることが分かります。「膣外射精」のイメージを問われたときに、相手の男性スタッフがそれを面白半分に受け止めるかもしれないと感じたら、決して正直な意見を言うことはできないはずです。

多様性を重んじない社会から、多様性を重んじるアプリが生まれるでしょうか?

それは、決して簡単なことではないはずです。

そういう意味でも、ユーザー中心のデザインを実現するというのは決して簡単なことではなく、真にユーザーを理解するためにデザイナー自身が求められる態度というのは、かなりレベルが高いものだと感じました。


Track your monthly cycle. It’s beautifully complex. from Clue on Vimeo.

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