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「ドイツのバードシッター制度を日本へ」愛鳥家コミュニティを日本に広める活動をするシシイ家原さん


 

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クラウドファンディングで資金を調達し、現在準備中のバードシッターサイト「BIRDSITTERS」

ドイツに来てから日本との違いに驚かされたことはいくつもあるが、その中でも驚かされたのはドイツ人の自然や動物との距離の近さ、自然・動物への愛護精神だ。

ベルリンの生活に慣れつつあった頃、ふと「あれ?」と思ったことがあった。街中にペットショップを見かけないのだ。

ペット販売に関する規制が厳しいドイツでは、ティアハイムという動物保護施設で犬や猫・鳥など多くの動物が暮らしており、そこを介して動物が新しい飼い主に引き取られることが多いというのも割と最近知ったことだ。

ドイツ社会における動物の扱い方・接し方について興味が膨らみつつあった頃、たまたまSNS上の投稿を通じて、ドイツのバードシッター制度を日本に広める活動をされているシシイ家原弥生さんの存在を知った。

シシイ家原さんは、クラウドファンディングサイト READYFOR上で愛鳥家による無料預かり組織BIRDSITTERSの設立資金を集め(当初の目標額30万を大幅に超える168万5000円の資金調達を達成!)、現在愛鳥家同士をつなぐバードシッターサイト「BIRDSITTERS」の立ち上げのために準備を進めていらっしゃる。(参考:READYFORのページ「愛鳥家による無料預かり組織BIRDSITTERSの設立資金を集めたい!!」)

そんなパワフルな女性がいることを知って、いてもたってもいらなくなった私。友人を通してシシイ家原さんにコンタクトをとり、お話を聞かせていただいた。

ベルリンのティアハイムがバードシッターをデータベース化、無料での利用が徹底される

佐藤:さっそくですが、ドイツの愛鳥家コミュニティはどのようなものなのでしょうか?

シシイ家原さん:(右写真:今回、お話を聞かせていただいたシシイ家原弥生さん)

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ドイツでは、地域レベルで助け合う慈善の精神が当たり前のように根付いています。近所の鳥好き同士が助け合います。

よく活用されているのが、ベルリンのティアハイムが主導でつくっているティアシッター制度というものです。そこにバードシッターのデータベースがあります。

これは、ベルリンのティアハイムの独自サイトに公開されているデータベースで、動物を預けたい人がそれを見に行って、郵便番号を入れて近所のシッターさんを検索できるようになっています。

すばらしい制度ですね。シシイ家原さんもよく活用されていたのですか?

シシイ家原さん:
私自身も二羽のインコを学生時代に飼っていて、日本に帰らなければいけないときに困ってしまいました。周囲に鳥好きもいないし、来たばかりで知り合いも限られていたときのことです。そのときに、このバードシッター制度を知って使い始めました。

そのときに感動したのが、無料である点です。餌も無料で、車の送迎までしていただきました。逆にお金を渡したりしようとすると怒られます。「当たり前のことなのだから、お金を提供するのは逆に失礼にあたりますよ」と言われたのが衝撃でした。

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ベルリンのティアハイム(写真提供:シシイ家原さん)

「お金を提供するのは逆に失礼」というのも、衝撃ですね。

シシイ家原さん:
ティアハイムが公開している契約書にも、シッター制度は無料で行われることが記載されています。

日本だと有料が当たり前なので、無料のシッター制度の衝撃度はとても大きかったです。

ティアハイム自身が夏の休暇中に預けられた動物でいっぱいになって手に負えなくなり、であれば地域社会でちゃんと動物を守ろうという事情から始まったのが、このシッター制度のようです。

こうした背景があるので、このシッター制度を日本にそのまま取り入れようとしてもうまくいきませんから、ドイツのシッター制度をベースに、日本風にアレンジをしながらシッター制度を紹介しようというのが今回の試みです。

日本風にアレンジとは具体的にどのようにされるのでしょうか?

シシイ家原さん:
ドイツだと知らない人同士が、簡単に電話で話すだけで預けに行くことも多いのですが、日本人だとそういう形は馴染みがないので、まずは顔見知りになって「この人なら大丈夫だから預けよう」と思えるワンステップが必要です。この点を重視するために、今回は親睦会を開いて「この人なら預けられる」と思えるきっかけづくりをしたいと思いました。なので、今回は日本各地に出向いて、登録会をしつつ親睦会を開いて、愛鳥家同士で親睦を深める場を提供したいと思っています。

「お試し預かり」から始めて、問題があったら方法を変えていくという柔軟な期間をまず1年間設けています。その後、来年の5月以降にウェブサイトを公開して、シッターさんを検索できるサービスを提供する予定です。

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シシイ家原さんが経営するオンラインショップ「とりきち横丁」のオフィス入り口。看板には、シシイ家原さんが飼われていたかわいい鳥さんたちが描かれている

「これまで孤立しがちだった愛鳥家をつなぎ、地域で鳥を守る」

改めて、今回立ち上げるバードシッターズの理念を聞かせてください。

シシイ家原さん:
愛鳥家の良心に基づいてお互いに助け合うことです。

鳥は犬や猫に比べると孤立しがちなペットなので、愛鳥家同士が手を取り合って地域社会で鳥を守ることが必要だと感じています。

たとえば、熊本地震のような震災が起きたときに、愛鳥家の家族の助けがなかったとしても、近所の愛鳥家の存在がすぐに分かれば地域で鳥を守ることができるようになります。

これまでは、鳥を飼っていることはなかなか公になりにくい環境でした。鳥が死んでも「だからなに?」と言われることもあります。一方で、愛鳥家の間ではペットロスで苦しむ方も増えています。

愛鳥家を孤立させず、そして鳥も守ることが必要です。

これまで、犬や猫であれば当たり前に用意されていたシステムが鳥に対しては提供されていませんでした。シェルターもそうですね。

こうしたシステムを組織化して、地道に広げていきたいと思っています。

✳︎ ✳︎ ✳︎

バードシッター制度だけではなく、話は様々なトピックに及び、「ドイツでは鳥を飼うときは二羽以上が当たり前。一羽だと怒られる」など、日本とドイツでの鳥に対する接し方の違いを感じるお話などもお聞きして、とても勉強になりました。

シシイ家原さんは、「とりきち横丁」という無農薬の鳥用ごはんや鳥用品、雑貨を販売するオンラインショップの運営もされており、今回はオフィスにまでお邪魔させていただきました。

そこでは、シシイ家原さんが飼っていらっしゃる鳥たちにもお目にかかりました。いろいろな木の玩具がいっぱい取り付けられた、広々とした鳥かごでくつろぐ鳥さんたちは言葉には言い表せないほど愛らしかったです。

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「とりきち横丁」オフィス内。遊び道具がいっぱいで、鳥さんたちはさぞかし幸せなことでしょう…

お話からもオフィスからもシシイ家原さんの鳥に対する愛情がひしひしと感じられました。BIRDSITTERSが日本で普及することを願っています。

ご多忙の中、時間を割いて丁寧に説明をしてくださったことに心から感謝します。

シシイ家原さんは、来月日本を訪れ、各地でBIRDSITTERSの説明会を開催するとのことですので、ご興味のある方はこちらから情報をご覧ください。

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