Serial Foreigner

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ノルウェー発、世界が熱狂中のテレビドラマ『Skam』。高校生のリアルな日常はどうやって描かれた?


 

skam
シーズン3より。Image credit: NRK

「Skamを見るべきだ。僕のまわりのみんなが熱狂している。やばいよ」

40代のノルウェー人の友人が数週間前、「Skam」のことを教えてくれた。
ノルウェーの公共テレビのNRK(日本でいうNHKのような存在)が放送しているテレビドラマ「Skam」がノルウェー中を熱狂させているという。
その熱狂は、世界に伝播しつつあり、世界各地で「Skam」ファンのコミュニティが続々と作られているという。

「Skam」ってなに?

基本的な情報を説明しておくと、高校生が主役のドラマで、彼・彼女らが通うNissen高校を舞台にドラマが展開していく。ちなみに、Skamとはノルウェー語で「恥」という意味である。

シーズン3まで終わったところで、各シーズンごとに主役とメインテーマが設定されている。シリーズ1・2はそれぞれ女子高校生のエヴァとノーラが主役で、友達関係やいじめ、恋愛、強姦などのテーマが取り上げられた。

そして、シーズン3では男子高校生のイーサックが主役で、ゲイとしてのアイデンティティに葛藤する様子が描かれる。

世代を超えて共感を呼ぶ

私の40代の友人がはまっていたように、高校生ドラマでありながらも、世代や国境を超えて共感を呼んでいる。

実は私も最近、Skamを観てはまってしまった一人だ。シーズン1、2と3の一部を見たのだが、確かにすごい。

パーティーでのバカ騒ぎ、外見へのコンプレックスに思いつめる女子高性、「誰と誰がくっついた、別れた」といった噂で盛り上がる生徒たち…
万国共通のティーンの危うさを描くと同時に、彼・彼女らの発言や行動の強さや優しさ、思いやりに思わず心を掴まれる瞬間がなんども訪れる。

ネタばれになるので細かいセリフを共有するのは控えたいのだけど、たとえば、シーズン2の後半でショッキングな事件のあとに思い悩むノーラに対して、普段は熱をあげている男の子やどうしたら痩せられるかといった話に夢中なビルダがノーラにかけたセリフには、クラクラしてしまった。

ネットやソーシャルメディアで繰り広げられる陰口やいじめといったティーンの「残酷さ」が注目されることもまた多いけれど、私がSkamを観て感じるのはティーンの繊細さと優しさであり、こういうティーンが大人になれば、未来はきっと大丈夫だと思えてしまう。

リアルな脚本の裏には、入念なリサーチがあった

Guardian誌によるNRKの制作者へのインタビューによれば、現代の高校生の日常や悩みについて入念なリサーチを経てドラマがつくられたそうだ。

ノーラを演じたJosefine Frida Pettersenも、インタビューで「Skamがこんなにリアルなのはなぜ?」と聞かれた際に、Skamの脚本を担当したJulie Andermが長い時間をリサーチに費やしたことを指摘している。Andermは、多くの16歳の少年少女と話をし、また高校生を演じる俳優たちにも頻繁に感想を聞いて、彼らがリアルに感じるかを確認したそうだ。

その他、ソーシャルメディアの活用も秀逸だ。それぞれの役がインスタグラムのアカウントをもち、ドラマが放送されたないときにもインスタがアップデートされて、ストーリーを補完している。そうした、Skamのソーシャルメディアの活用については、ノルウェー在住ジャーナリストの鐙麻樹さんもレポートされているので、ぜひご参照のほど。
参照:SNSを駆使したノルウェーの高校生ドラマ『SKAM』が北欧で人気沸騰中 テレビの常識を打ち破る

LGBTや宗教など、自分と異なる属性に対するヘイトがあふれる中で、Skamのストーリーには希望を感じる。もちろん社会に対する教育という意図も、Skamの企画には織り込まれているだろう。
でも、それが説教くさく、一方的にならないのは、繰り返しになるけれどそのストーリー、役者同士の会話のリアルさ、緊張感なのだと思う。

いつか日本でも放送されることを期待したい。

Skamの公式HP

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